小林泰三 「人獣細工」
小林泰三さんの小説「人獣細工」は、1997年6月に発売され、1999年12月に文庫化されています。
本棚の中には購入して未読のまま長い間放置されている本があったりしませんか?私の本棚にはそんな本が結構あり、「人獣細工」は最近になって本棚から発掘した本の一冊です。確か以前に「玩具修理者」を読んだときに合わせて購入してそのままにしていました。ホラー小説って、怖くて読むのに勇気がいるんですよね。何故買った・・・。
それでは以下、小林泰三さんの「人獣細工」に収録された3つの作品のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。
<人獣細工>
夕霞は、先天性の病気でほとんどの臓器に欠陥があり、生後まもなくから度重なる移植手術を受け続けていました。夕霞の父は臓器移植の専門家で、夕霞の移植手術は全て父が行ってきました。夕霞は無事に大人まで成長し、父が病気で死亡し、夕霞は父の部屋に保管されていた研究記録を調べ始めます。
この時代、臓器移植には遺伝子操作された豚の臓器が用いられるようになっています。この移植方法は夕霞の父の研究によるもので、夕霞は豚の臓器移植の初期の成功例でした。夕霞への豚の臓器移植は産まれた直後から何度も何度も繰り返し行われていました。夕霞は自分の身体が人のものなのか豚のものなのか分からなくなってきます。
夕霞には母がおらず、高校生の頃にそのことを父に問い詰めると、父が優秀な女性の卵子を購入して代理母に産ませた子供が夕霞だと話します。
夕霞の身体は繰り返される移植手術で継ぎ接ぎだらけでした。その事を恥ずかしく思っていることを夕霞が高校生の頃に初めて父は知り、父は皮膚の移植手術を行う事を提案します。夕霞は、産まれたときから肩にある痣を残して皮膚移植するよう父に頼みます。夕霞にはこの痣が唯一の人間である事を示す印のように感じていました。
父の研究記録を調べ始めてしばらくして、高校時代の友人の佐織が訪ねてきます。佐織は、夕霞が痩せ細っていることを、自分の事をを人豚と呼んでいることを心配します。
夕霞は、研究記録の中で最も古い記録と思われるビデオテープを発見します。そのビデオテープには、母豚が遺伝子操作された異様な沢山の子豚を産み続ける場面が写されていました。夕霞は、その沢山の子豚の中に、自分の肩の痣と同じ痣を持つ子豚を発見します。
<吸血狩り>
8歳の男の子「一ちゃん」は、夏休みを田舎の祖父母の家で過ごします。祖父母の家では従姉弟の2人も同じく夏休みを過ごします。15歳の女の子「優ちゃん」と、8歳の男の子「正ちゃん」です。優ちゃんが一ちゃん及び正ちゃんの2人の面倒を見て3人で遊ぶ毎日が過ぎていきますが、ある日、優ちゃんは2人を置いてどこかへ行ってしまいます。優ちゃんは夕方には戻って来ましたが、それから毎日、2人を置いてどこかへ行くようになります。
優ちゃんが今では使われなくなった小屋に通っているようで、一ちゃんは姿を消した優ちゃんを追って小屋へ向かいます。小屋へ向かう途中、一ちゃんは見知らぬ大男に出会います。一ちゃんは、男がこの世のものではないと感じます。男は一ちゃんに話しかけてきて、あの娘はもう俺のものだと言います。そして男は、ゲームだと言い、何ができるか見せてみろと言って去ります。その夜に一ちゃんは男の事を優ちゃんに話し、優ちゃんはからかわれたのだと相手にしません。
一ちゃんは、男に対抗するために、ニンニクや十字架などを集めようとしますが、身近にはすぐに見つかりません。一ちゃんは、たくさんの鏡を集め、次の日に小屋の周りに沢山の鏡を貼り付けます。小屋にやってきた男は、石を投げて鏡を割り、一ちゃんに合格だ明日も来いと言って小屋へ入って行きます。
次の日、一ちゃんは祖母が餃子の材料に買ってきたニンニクを盗み出し、小屋の周りにニンニクを吊します。小屋にやってきた男は、ニンニクは克服したと言って食べてしまいます。男は、今日も合格だと言って小屋に入って行きます。その夜、夕食のときに祖母が男に会ったと話し、男がゲームは明日で終わると話したと言います。夕食後、優ちゃんが男から借りたという本を読んでおり、題名は「ししょくきょうてんぎ」でした。
次の日、一ちゃんは、物置からホースを持ち出し、小屋の周りをホースで囲んで水を流します。その後に現れた男は、今日はお前の勝ちだと言って、小屋へ入らずに去ります。去り際に男は、ゲームは今日で終わりだと言い残します。
次の日、一ちゃんは、木の枝を削って十字架を作ろうとしますが、上手くいきません。一ちゃんは、十字架を諦めて、別の方法を考え、準備を始めます。準備が整ったとき、既に夕方になっており、一ちゃんが小屋へ行くと、男は既に優ちゃんと共に小屋の中にいるようでした。一ちゃんは小屋に忍び込み、ベッドの上にいる男と優ちゃんを見つけます。一ちゃんは、手に持っていた木の枝、ナイフで削って先を尖らせた木の枝を男の胸に突き刺します。こうして一ちゃんは、吸血鬼を殺しました。
<本>
滝川麗美子に間山伊達緒からの郵便が届き、中には古びた本が入っていました。麗美子は、間山が小学校の同級生だった事を思い出します。本は「芸術論」というタイトルで、著者は間山伊達緒でした。本には決して読み飛ばしてはいけないなどの注意が記載され、著者が「名付けることが禁じられた土地、ゲリル」を訪れるというような内容のようでした。
麗美子は、小学校以来の友人である中村未香に電話します。未香は間山の事を覚えていませんでしたが、麗美子と話しているうちに間山の事を思い出します。そして未香にも間山から同じ本が届いていました。
その後、麗美子は、間山の「芸術論」を摘み読みします。未香は、読み飛ばす事なく「芸術論」を読み進めます。未香は、恋人の高菜信士の妹の密見子に電話し、小学校の同級生の連絡先を尋ねます。密見子も未香及び麗美子の小学校の同級生です。麗美子及び未香は、日曜日に高菜家へ遊びに行く事になります。
日曜日。麗美子及び未香が高菜家へ着くと、ピアノの音が聞こえてきます。そのピアノの演奏は、2人には完全な音楽に聞こえ、2人は一瞬恍惚状態になりますが、ピアノの音が僅かに歪み、2人は正気に戻ります。2人が家に入ると、信士及びその両親が倒れて気を失っていました。2人は信士を起こし、密見子の部屋へ向かいます。密見子は血を流しながら一心不乱にピアノを弾いていました。密見子の右手の人差し指は折れており、それがピアノの音が歪んだ原因のようでした。信士及び麗美子が密見子を止めようとしますが、2人は投げ飛ばされ、その拍子に密見子の指は千切れてしまいます。その後、救急車及び警察が来て、密見子は入院し、3人は警察の取り調べを受けます。
未香は密見子から借りた名簿を基に、10人程に連絡を取り、間山の本が全員に届いている訳ではないことを突き止めます。本が届いた人は間山の事を覚えいるのに、本が届いていない人は間山の事を覚えていないようでした。更に未香が調べた結果、この2ヶ月間に同級生の3人が死亡し、5人が入院し、2人が行方不明である事が分かります。未香は、間山の本の呪いと考えていました。呪いへの対処法を探るため、麗美子及び未香は、残りの人達にも手分けして連絡を取る事にします。その結果、本を最後まで読んだ人が異常な行動を起こしていると推測できました。
信士から両親がおかしくなったと未香に連絡があります。両親は急にダンスを踊り出し、信士が止めようとして投げ飛ばされ、両親はそのまま姿を消したとの事でした。両親は間山の本を読んでいないはずでした。未香からその話しを聞いていたとき、麗美子は自分の記憶が2日間ほど抜け落ちている事に気付きます。
翌日、麗美子及び未香は高菜家へ向かいます。高菜家では信士がそこら中に落書きのような絵を描いていました。麗美子は、異常な信士に話しを合わせて何とか会話し、信士が絵の才能に目覚めた(と思っている)のは、密見子のピアノを聞いた事がきっかけようだと推測します。信士は家を飛び出して車にひかれ、救急車で運ばれて行きます。
麗美子は、これ以上の被害が広がる事を防ぐため、本を持って警察へ相談しに行こうとします。その途中、気が着くと麗美子の服は血で真っ赤に染まっていました。麗美子は、自宅へ戻ろうとしますが、自宅へ戻る道の途中、その道が目の前にせり上がってきます。麗美子は、とうとう自分の精神が崩壊していくと覚悟します。そして麗美子は、間山伊達緒は実在せず、本を手にした人間に間山の偽の思い出が植え付けられるのだと気付きます。気が着くと、麗美子の目の前には間山伊達緒がいました。間山は、「相応しき者」を探していると言い、麗美子に自分の花嫁になれと言います。しかし間山は、自分が麗美子の中で自己実現して一体になれるはずだったけれど、駄目だと言います。それは、麗美子が本を飛ばし読みしたためでした。
気が着くと、麗美子は病院のベッドの上でした。未香は、麗美子が血まみれで道路に倒れていたと教えてくれます。麗美子は、本を読んだ者は「絶対芸術家」になり、「相応しき者」でなければ暴走してしまうという事を理解していました。未香は、最近料理に凝っており、退院したら料理をご馳走すると麗美子に言います。麗美子は、未香の料理は芸術的なものだろうと考え、涙を流します。
・・・という内容の本を、「名付けることが禁じられた土地、ゲリル」の野外図書館で間山伊達緒は読み終えます。
以上が、小林泰三さんの「人獣細工」に収録された3つの作品です。
1つ目の「人獣細工」が一番怖かった気がします。人→豚の恐怖から、豚→人の恐怖へと判定するラストが秀逸でした。
2つ目の「吸血狩り」は、少年の思い込みという結末に早い段階で予測できてしまいました。ただ、少年の思い込みにしては、男の態度が謎な部分もあり、納得できるようなできないような。調べてみたところ、少年の思い込みという結末と、男が本当に吸血鬼だったという結末とのいずれでもよいと作者は述べているようです。何だか中途半端な作品です。
3つ目の「本」は、ジャパニーズホラーの名作「リング」と、クトゥルー神話の何か(「時間からの影」あたり?)とをミックスしたような作品でした。怖いような、コミカルなような、独特な雰囲気でした。好き嫌いがありそうな作品ですが、私は好きな作品でした。
本棚の中には購入して未読のまま長い間放置されている本があったりしませんか?私の本棚にはそんな本が結構あり、「人獣細工」は最近になって本棚から発掘した本の一冊です。確か以前に「玩具修理者」を読んだときに合わせて購入してそのままにしていました。ホラー小説って、怖くて読むのに勇気がいるんですよね。何故買った・・・。
それでは以下、小林泰三さんの「人獣細工」に収録された3つの作品のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。
<人獣細工>
夕霞は、先天性の病気でほとんどの臓器に欠陥があり、生後まもなくから度重なる移植手術を受け続けていました。夕霞の父は臓器移植の専門家で、夕霞の移植手術は全て父が行ってきました。夕霞は無事に大人まで成長し、父が病気で死亡し、夕霞は父の部屋に保管されていた研究記録を調べ始めます。
この時代、臓器移植には遺伝子操作された豚の臓器が用いられるようになっています。この移植方法は夕霞の父の研究によるもので、夕霞は豚の臓器移植の初期の成功例でした。夕霞への豚の臓器移植は産まれた直後から何度も何度も繰り返し行われていました。夕霞は自分の身体が人のものなのか豚のものなのか分からなくなってきます。
夕霞には母がおらず、高校生の頃にそのことを父に問い詰めると、父が優秀な女性の卵子を購入して代理母に産ませた子供が夕霞だと話します。
夕霞の身体は繰り返される移植手術で継ぎ接ぎだらけでした。その事を恥ずかしく思っていることを夕霞が高校生の頃に初めて父は知り、父は皮膚の移植手術を行う事を提案します。夕霞は、産まれたときから肩にある痣を残して皮膚移植するよう父に頼みます。夕霞にはこの痣が唯一の人間である事を示す印のように感じていました。
父の研究記録を調べ始めてしばらくして、高校時代の友人の佐織が訪ねてきます。佐織は、夕霞が痩せ細っていることを、自分の事をを人豚と呼んでいることを心配します。
夕霞は、研究記録の中で最も古い記録と思われるビデオテープを発見します。そのビデオテープには、母豚が遺伝子操作された異様な沢山の子豚を産み続ける場面が写されていました。夕霞は、その沢山の子豚の中に、自分の肩の痣と同じ痣を持つ子豚を発見します。
<吸血狩り>
8歳の男の子「一ちゃん」は、夏休みを田舎の祖父母の家で過ごします。祖父母の家では従姉弟の2人も同じく夏休みを過ごします。15歳の女の子「優ちゃん」と、8歳の男の子「正ちゃん」です。優ちゃんが一ちゃん及び正ちゃんの2人の面倒を見て3人で遊ぶ毎日が過ぎていきますが、ある日、優ちゃんは2人を置いてどこかへ行ってしまいます。優ちゃんは夕方には戻って来ましたが、それから毎日、2人を置いてどこかへ行くようになります。
優ちゃんが今では使われなくなった小屋に通っているようで、一ちゃんは姿を消した優ちゃんを追って小屋へ向かいます。小屋へ向かう途中、一ちゃんは見知らぬ大男に出会います。一ちゃんは、男がこの世のものではないと感じます。男は一ちゃんに話しかけてきて、あの娘はもう俺のものだと言います。そして男は、ゲームだと言い、何ができるか見せてみろと言って去ります。その夜に一ちゃんは男の事を優ちゃんに話し、優ちゃんはからかわれたのだと相手にしません。
一ちゃんは、男に対抗するために、ニンニクや十字架などを集めようとしますが、身近にはすぐに見つかりません。一ちゃんは、たくさんの鏡を集め、次の日に小屋の周りに沢山の鏡を貼り付けます。小屋にやってきた男は、石を投げて鏡を割り、一ちゃんに合格だ明日も来いと言って小屋へ入って行きます。
次の日、一ちゃんは祖母が餃子の材料に買ってきたニンニクを盗み出し、小屋の周りにニンニクを吊します。小屋にやってきた男は、ニンニクは克服したと言って食べてしまいます。男は、今日も合格だと言って小屋に入って行きます。その夜、夕食のときに祖母が男に会ったと話し、男がゲームは明日で終わると話したと言います。夕食後、優ちゃんが男から借りたという本を読んでおり、題名は「ししょくきょうてんぎ」でした。
次の日、一ちゃんは、物置からホースを持ち出し、小屋の周りをホースで囲んで水を流します。その後に現れた男は、今日はお前の勝ちだと言って、小屋へ入らずに去ります。去り際に男は、ゲームは今日で終わりだと言い残します。
次の日、一ちゃんは、木の枝を削って十字架を作ろうとしますが、上手くいきません。一ちゃんは、十字架を諦めて、別の方法を考え、準備を始めます。準備が整ったとき、既に夕方になっており、一ちゃんが小屋へ行くと、男は既に優ちゃんと共に小屋の中にいるようでした。一ちゃんは小屋に忍び込み、ベッドの上にいる男と優ちゃんを見つけます。一ちゃんは、手に持っていた木の枝、ナイフで削って先を尖らせた木の枝を男の胸に突き刺します。こうして一ちゃんは、吸血鬼を殺しました。
<本>
滝川麗美子に間山伊達緒からの郵便が届き、中には古びた本が入っていました。麗美子は、間山が小学校の同級生だった事を思い出します。本は「芸術論」というタイトルで、著者は間山伊達緒でした。本には決して読み飛ばしてはいけないなどの注意が記載され、著者が「名付けることが禁じられた土地、ゲリル」を訪れるというような内容のようでした。
麗美子は、小学校以来の友人である中村未香に電話します。未香は間山の事を覚えていませんでしたが、麗美子と話しているうちに間山の事を思い出します。そして未香にも間山から同じ本が届いていました。
その後、麗美子は、間山の「芸術論」を摘み読みします。未香は、読み飛ばす事なく「芸術論」を読み進めます。未香は、恋人の高菜信士の妹の密見子に電話し、小学校の同級生の連絡先を尋ねます。密見子も未香及び麗美子の小学校の同級生です。麗美子及び未香は、日曜日に高菜家へ遊びに行く事になります。
日曜日。麗美子及び未香が高菜家へ着くと、ピアノの音が聞こえてきます。そのピアノの演奏は、2人には完全な音楽に聞こえ、2人は一瞬恍惚状態になりますが、ピアノの音が僅かに歪み、2人は正気に戻ります。2人が家に入ると、信士及びその両親が倒れて気を失っていました。2人は信士を起こし、密見子の部屋へ向かいます。密見子は血を流しながら一心不乱にピアノを弾いていました。密見子の右手の人差し指は折れており、それがピアノの音が歪んだ原因のようでした。信士及び麗美子が密見子を止めようとしますが、2人は投げ飛ばされ、その拍子に密見子の指は千切れてしまいます。その後、救急車及び警察が来て、密見子は入院し、3人は警察の取り調べを受けます。
未香は密見子から借りた名簿を基に、10人程に連絡を取り、間山の本が全員に届いている訳ではないことを突き止めます。本が届いた人は間山の事を覚えいるのに、本が届いていない人は間山の事を覚えていないようでした。更に未香が調べた結果、この2ヶ月間に同級生の3人が死亡し、5人が入院し、2人が行方不明である事が分かります。未香は、間山の本の呪いと考えていました。呪いへの対処法を探るため、麗美子及び未香は、残りの人達にも手分けして連絡を取る事にします。その結果、本を最後まで読んだ人が異常な行動を起こしていると推測できました。
信士から両親がおかしくなったと未香に連絡があります。両親は急にダンスを踊り出し、信士が止めようとして投げ飛ばされ、両親はそのまま姿を消したとの事でした。両親は間山の本を読んでいないはずでした。未香からその話しを聞いていたとき、麗美子は自分の記憶が2日間ほど抜け落ちている事に気付きます。
翌日、麗美子及び未香は高菜家へ向かいます。高菜家では信士がそこら中に落書きのような絵を描いていました。麗美子は、異常な信士に話しを合わせて何とか会話し、信士が絵の才能に目覚めた(と思っている)のは、密見子のピアノを聞いた事がきっかけようだと推測します。信士は家を飛び出して車にひかれ、救急車で運ばれて行きます。
麗美子は、これ以上の被害が広がる事を防ぐため、本を持って警察へ相談しに行こうとします。その途中、気が着くと麗美子の服は血で真っ赤に染まっていました。麗美子は、自宅へ戻ろうとしますが、自宅へ戻る道の途中、その道が目の前にせり上がってきます。麗美子は、とうとう自分の精神が崩壊していくと覚悟します。そして麗美子は、間山伊達緒は実在せず、本を手にした人間に間山の偽の思い出が植え付けられるのだと気付きます。気が着くと、麗美子の目の前には間山伊達緒がいました。間山は、「相応しき者」を探していると言い、麗美子に自分の花嫁になれと言います。しかし間山は、自分が麗美子の中で自己実現して一体になれるはずだったけれど、駄目だと言います。それは、麗美子が本を飛ばし読みしたためでした。
気が着くと、麗美子は病院のベッドの上でした。未香は、麗美子が血まみれで道路に倒れていたと教えてくれます。麗美子は、本を読んだ者は「絶対芸術家」になり、「相応しき者」でなければ暴走してしまうという事を理解していました。未香は、最近料理に凝っており、退院したら料理をご馳走すると麗美子に言います。麗美子は、未香の料理は芸術的なものだろうと考え、涙を流します。
・・・という内容の本を、「名付けることが禁じられた土地、ゲリル」の野外図書館で間山伊達緒は読み終えます。
以上が、小林泰三さんの「人獣細工」に収録された3つの作品です。
1つ目の「人獣細工」が一番怖かった気がします。人→豚の恐怖から、豚→人の恐怖へと判定するラストが秀逸でした。
2つ目の「吸血狩り」は、少年の思い込みという結末に早い段階で予測できてしまいました。ただ、少年の思い込みにしては、男の態度が謎な部分もあり、納得できるようなできないような。調べてみたところ、少年の思い込みという結末と、男が本当に吸血鬼だったという結末とのいずれでもよいと作者は述べているようです。何だか中途半端な作品です。
3つ目の「本」は、ジャパニーズホラーの名作「リング」と、クトゥルー神話の何か(「時間からの影」あたり?)とをミックスしたような作品でした。怖いような、コミカルなような、独特な雰囲気でした。好き嫌いがありそうな作品ですが、私は好きな作品でした。
ダニー・ウェア 「ブラッディ・ローズ」



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ダニー・ウェアさんの「ブラッディ・ローズ」は、ウォーハンマー40000の小説作品で、2021年3月に発売されています。
これまでのウォーハンマー40Kの小説は、戦闘者(スペースマリーン)と呼ばれる遺伝子操作された戦士達が主人公でしたが、今回の「ブラッディ・ローズ」は普通の人間の女性ばかりで編成された部隊を主人公とする物語です。普通の、と言っても、パワードスーツのようなもので全身覆われているので、小説として読む分にはこれまでのスペースマリーンと大差ないのですが。女性ばかりの部隊という設定が、日本のアニメっぽいですが、表紙に描かれた女性の絵はゴツくて怖く、露出度ゼロ。文化の違いを感じます。
時代は<ホルスの大逆>の後で、ウォーハンマー40Kとしてはデフォルトの時代だと思われます。<ホルスの大逆>の戦いで半死状態となった皇帝が神のような存在として扱われ、主人公の女性達は皇帝を神と崇める「血の薔薇修道会」の修道女です。このため、全体的に宗教色の強い作品になっています。このあたりも、宗教が緩い日本と、宗教が強い西洋との文化の違いを感じます。
<ホルスの大逆>以前を描いた小説「ホルス・ライジング」では、皇帝は自分を神格化する事を禁じているとされていましたが、この小説「ブラッディ・ローズ」での皇帝はキリスト教で言うところのキリストのような存在として崇められています。皇帝本人の意志に反して皇帝が崇められているという事のようです。実際の宗教もそんなものかもしれませんね。キリストも釈迦も自分の事を崇めて欲しいとは思っていなかったかも。
それでは以下、ダニー・ウェアさんの小説「ブラッディ・ローズ」のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。
「血の薔薇修道会」の上級修道女フェリシテは、とある惑星の聖堂の復旧及び調査に護衛として派遣されましたが、敵の攻撃を受けて仲間達は全て倒れ、最後の1人となって聖堂で戦い続けていました。敵は<歪み(ワープ)>から生じた脅威でした。フェリシテは、一体でも多くの敵を道連れにすべく決意を固め、チェーンソードを握ります。
惑星オフィーリアVIIにある<神聖修道院>。上級修道女アウグスタは、副官の修道女ジャトヤと共に、尼僧長イアンテに呼び出されます。イアンテは、以前にアウグスタの部隊がオルク族を排除して安全を確認した惑星ロウティスで修道女フェリシテとの連絡が途絶えた事を話し、惑星ロウティスの再調査を命じます。アウグスタの部隊は、惑星ロウティスへ向かいます。アウグスタの部隊は、副官ジャトヤの他に、修道女ヴィオラ、カイア、メリア、アケミの4人がいます。アケミは、部隊に入ったばかりの新人です。
惑星ロウティスへ到着したアウグスタ達は、以前には三千人以上の人達が住んでいた街に生命反応が全くない事を知り、街の調査へ向かいます。街には全く人の気配はありません。アウグスタ達は、この街の人々を指導していた司祭カワ・コウムの住んでいた建物内で戦闘の痕跡を発見し、カワが街のジッグラトの方へ連れ去られたと推測し、ジッグラトへ向かいます。ジッグラトは、街には中心に建つ黒い巨大建築物です。ジッグラトの周りには、街の人々の首なし死体が並べられ、台座の上にはカワの死体がありました。
その後、アウグスタ達は、ロウティスの大聖堂にやってきます。大聖堂には大きな戦闘が行われた形跡が残っていました。ここでアウグスタ達は、大量の魔犬フレッシュバウンドの攻撃を受けます。アウグスタ達はフレッシュバウンドを退けますが、背後にはこの魔犬を使う悪魔の眷属がいるはずです。
大聖堂の地下でアウグスタ達は、以前にはなかった広大な空間を発見します。この空間は以前には壁で封じられており、アウグスタ達はそれに気付かなかったようでした。この空間へ入って探索を開始したアウグスタ達の前に、化け物となった街の人々が現れます。人々の額には、血の神コーンの印が刻まれていました。獣のようになってしまっている人々の中に、1人だけ正気を保っている男がいました。この男は、カワの信徒の1人で、スブルという名前でした。スブルは、カワを殺してコーン神に捧げ、街の人々を化け物に変えた張本人でした。街の人々はアウグスタ達に襲いかかり、アウグスタ達はこれを倒しますが、スブルは姿を消します。
スブルを追って地下の奥へと進んだアウグスタ達は、巨大な石像が並ぶ空間へとたどり着きます。ここには、魔犬を操っていた三体のブラッドレターが待ち構えていました。アウグスタ達は、この三体のブラッドレターと戦い、倒します。
アウグスタ達の目の前の壁が崩れ落ち、巨大な悪魔が現れます。強大な悪魔は、アウグスタ達が戦って勝てる相手ではありませんでしたが、アケミがこの窮地を脱する手立てを思いつきます。それは悪魔を召喚したであろうスブルを倒して悪魔を追放するというものでした。アウグスタはジャトヤとこの場に残って悪魔と戦い、他の4人にスブルを探すよう命じますが、ヴィオラは命令に背いてこの場に止まります。
アケミ、カイア及びメリアは、スブルを発見しますが、スブルは一体のブラッドレターと三匹の魔犬に守られていました。魔犬がアケミ達に気付いて襲いかかります。
アウグスタ、ジャトヤ及びヴィオラは巨大な悪魔と戦って時間を稼ごうとしていました。ジャトヤは、悪魔にダメージを与えるべく、何らかの仕掛けをセットしますが、悪魔の持つ斧の直撃を受けて死亡します。アウグスタは、立ち並ぶ石像のひび割れの中に、ジャトヤが仕掛けたクラックグレネードを発見します。アウグスタはグレネードを起爆し、石像が倒れて悪魔に直撃しますが、悪魔を倒す事は出来ません。
グレネードの爆発の衝撃でブラッドレターは倒れ、この隙をついてカイアがブラッドレターを倒します。アケミは、残ったスブルを倒します。スブルの死により、巨大な悪魔は爆散します。
こうして惑星ロウティスの脅威は排除され、アウグスタ達の任務は達成されます。
以上が、ダニー・ウェアさんの「ブラッディ・ローズ」の物語です。
とある惑星で起こったとある事件をとある部隊が解決した、というかなりローカルな物語でした。「血の薔薇修道会」の修道女達の部隊が主人公で、皇帝への祈りの言葉を唱えながら戦うといった場面が多く、かなり宗教色の濃い作品でした。私が最初に読んだウォーハンマー小説「ブラッド・ライト」にやや近い印象でした。無宗教な私にはイマイチ馴染めないんですよね・・・。
皇帝が健在だった頃を描いた小説「ホルス・ライジング」では、皇帝が自分を神格化する事を嫌っていたとされていました。この事実を知っているか否かで、「ブラッディ・ローズ」の印象が少し変わってきます。皇帝に祈りを捧げながら悪魔に向かっていく修道女達。感動的な場面なのかもしれませんが、かなり痛い人達の集団に思えてしまいました。
ウォーハンマー小説は、やや読み難いものが多かったですが、「ブラッディ・ローズ」はサクサク読めました。翻訳が良かったのか、それとも私がウォーハンマー小説に慣れてきたのか、その辺はよくわかりませんが。2020年後半から2021年前半にかけて、続々とウォーハンマー小説が発売されました。フェーズシックス出版さんの頑張りに感謝致します。
これまでのウォーハンマー40Kの小説は、戦闘者(スペースマリーン)と呼ばれる遺伝子操作された戦士達が主人公でしたが、今回の「ブラッディ・ローズ」は普通の人間の女性ばかりで編成された部隊を主人公とする物語です。普通の、と言っても、パワードスーツのようなもので全身覆われているので、小説として読む分にはこれまでのスペースマリーンと大差ないのですが。女性ばかりの部隊という設定が、日本のアニメっぽいですが、表紙に描かれた女性の絵はゴツくて怖く、露出度ゼロ。文化の違いを感じます。
時代は<ホルスの大逆>の後で、ウォーハンマー40Kとしてはデフォルトの時代だと思われます。<ホルスの大逆>の戦いで半死状態となった皇帝が神のような存在として扱われ、主人公の女性達は皇帝を神と崇める「血の薔薇修道会」の修道女です。このため、全体的に宗教色の強い作品になっています。このあたりも、宗教が緩い日本と、宗教が強い西洋との文化の違いを感じます。
<ホルスの大逆>以前を描いた小説「ホルス・ライジング」では、皇帝は自分を神格化する事を禁じているとされていましたが、この小説「ブラッディ・ローズ」での皇帝はキリスト教で言うところのキリストのような存在として崇められています。皇帝本人の意志に反して皇帝が崇められているという事のようです。実際の宗教もそんなものかもしれませんね。キリストも釈迦も自分の事を崇めて欲しいとは思っていなかったかも。
それでは以下、ダニー・ウェアさんの小説「ブラッディ・ローズ」のあらすじを記載します。ネタバレ注意です。
「血の薔薇修道会」の上級修道女フェリシテは、とある惑星の聖堂の復旧及び調査に護衛として派遣されましたが、敵の攻撃を受けて仲間達は全て倒れ、最後の1人となって聖堂で戦い続けていました。敵は<歪み(ワープ)>から生じた脅威でした。フェリシテは、一体でも多くの敵を道連れにすべく決意を固め、チェーンソードを握ります。
惑星オフィーリアVIIにある<神聖修道院>。上級修道女アウグスタは、副官の修道女ジャトヤと共に、尼僧長イアンテに呼び出されます。イアンテは、以前にアウグスタの部隊がオルク族を排除して安全を確認した惑星ロウティスで修道女フェリシテとの連絡が途絶えた事を話し、惑星ロウティスの再調査を命じます。アウグスタの部隊は、惑星ロウティスへ向かいます。アウグスタの部隊は、副官ジャトヤの他に、修道女ヴィオラ、カイア、メリア、アケミの4人がいます。アケミは、部隊に入ったばかりの新人です。
惑星ロウティスへ到着したアウグスタ達は、以前には三千人以上の人達が住んでいた街に生命反応が全くない事を知り、街の調査へ向かいます。街には全く人の気配はありません。アウグスタ達は、この街の人々を指導していた司祭カワ・コウムの住んでいた建物内で戦闘の痕跡を発見し、カワが街のジッグラトの方へ連れ去られたと推測し、ジッグラトへ向かいます。ジッグラトは、街には中心に建つ黒い巨大建築物です。ジッグラトの周りには、街の人々の首なし死体が並べられ、台座の上にはカワの死体がありました。
その後、アウグスタ達は、ロウティスの大聖堂にやってきます。大聖堂には大きな戦闘が行われた形跡が残っていました。ここでアウグスタ達は、大量の魔犬フレッシュバウンドの攻撃を受けます。アウグスタ達はフレッシュバウンドを退けますが、背後にはこの魔犬を使う悪魔の眷属がいるはずです。
大聖堂の地下でアウグスタ達は、以前にはなかった広大な空間を発見します。この空間は以前には壁で封じられており、アウグスタ達はそれに気付かなかったようでした。この空間へ入って探索を開始したアウグスタ達の前に、化け物となった街の人々が現れます。人々の額には、血の神コーンの印が刻まれていました。獣のようになってしまっている人々の中に、1人だけ正気を保っている男がいました。この男は、カワの信徒の1人で、スブルという名前でした。スブルは、カワを殺してコーン神に捧げ、街の人々を化け物に変えた張本人でした。街の人々はアウグスタ達に襲いかかり、アウグスタ達はこれを倒しますが、スブルは姿を消します。
スブルを追って地下の奥へと進んだアウグスタ達は、巨大な石像が並ぶ空間へとたどり着きます。ここには、魔犬を操っていた三体のブラッドレターが待ち構えていました。アウグスタ達は、この三体のブラッドレターと戦い、倒します。
アウグスタ達の目の前の壁が崩れ落ち、巨大な悪魔が現れます。強大な悪魔は、アウグスタ達が戦って勝てる相手ではありませんでしたが、アケミがこの窮地を脱する手立てを思いつきます。それは悪魔を召喚したであろうスブルを倒して悪魔を追放するというものでした。アウグスタはジャトヤとこの場に残って悪魔と戦い、他の4人にスブルを探すよう命じますが、ヴィオラは命令に背いてこの場に止まります。
アケミ、カイア及びメリアは、スブルを発見しますが、スブルは一体のブラッドレターと三匹の魔犬に守られていました。魔犬がアケミ達に気付いて襲いかかります。
アウグスタ、ジャトヤ及びヴィオラは巨大な悪魔と戦って時間を稼ごうとしていました。ジャトヤは、悪魔にダメージを与えるべく、何らかの仕掛けをセットしますが、悪魔の持つ斧の直撃を受けて死亡します。アウグスタは、立ち並ぶ石像のひび割れの中に、ジャトヤが仕掛けたクラックグレネードを発見します。アウグスタはグレネードを起爆し、石像が倒れて悪魔に直撃しますが、悪魔を倒す事は出来ません。
グレネードの爆発の衝撃でブラッドレターは倒れ、この隙をついてカイアがブラッドレターを倒します。アケミは、残ったスブルを倒します。スブルの死により、巨大な悪魔は爆散します。
こうして惑星ロウティスの脅威は排除され、アウグスタ達の任務は達成されます。
以上が、ダニー・ウェアさんの「ブラッディ・ローズ」の物語です。
とある惑星で起こったとある事件をとある部隊が解決した、というかなりローカルな物語でした。「血の薔薇修道会」の修道女達の部隊が主人公で、皇帝への祈りの言葉を唱えながら戦うといった場面が多く、かなり宗教色の濃い作品でした。私が最初に読んだウォーハンマー小説「ブラッド・ライト」にやや近い印象でした。無宗教な私にはイマイチ馴染めないんですよね・・・。
皇帝が健在だった頃を描いた小説「ホルス・ライジング」では、皇帝が自分を神格化する事を嫌っていたとされていました。この事実を知っているか否かで、「ブラッディ・ローズ」の印象が少し変わってきます。皇帝に祈りを捧げながら悪魔に向かっていく修道女達。感動的な場面なのかもしれませんが、かなり痛い人達の集団に思えてしまいました。
ウォーハンマー小説は、やや読み難いものが多かったですが、「ブラッディ・ローズ」はサクサク読めました。翻訳が良かったのか、それとも私がウォーハンマー小説に慣れてきたのか、その辺はよくわかりませんが。2020年後半から2021年前半にかけて、続々とウォーハンマー小説が発売されました。フェーズシックス出版さんの頑張りに感謝致します。